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栂池ロッジ開所式寄稿文−河上譲一氏 ｢金光教熱田教会青少年育成道場 金光教栂池ロッジ（山荘）開所式のおかげをいただいて｣ 昭和四十一年十一月二十三日は天地開闢以来、世紀の大祭典として、私共熱田教会の信奉者が永遠に忘れることの出来ぬ記念日であります。 それは本年六月一日、当教会青少年育成道場建設発起人会が発表いたしました青少年育成道場“山の家”建設の趣意書の通り、願いのままの大使命を以って竣工して、その奉告祭並に開所式が目出度く多数の来賓を迎えて盛大に執り行なわれましたことで、まことに勿体ない限りであります。 顧みれば、一昨年八月に親先生と畔柳教務所次長先生、石黒幅下教会長先生とのお供をして、瀬戸教会信徒会幹部の方の運転により、白馬山ろく親の原の現地視察に行き、それ以来分譲地の契約、本年八月四教会合同共励会の後、十余名が東急山荘に一泊して、買収地の一千坪内の一角に建設予定地として地鎮祭を行ない其の後建設設計に従って、伊藤賢一氏の奉仕的施工が急速のテンポで進捗し、十一月十二、十三日の青年会信徒会合同一泊共励会を兼ねて二十余名の勤労奉仕によって最後の土地造成まで完了して愈々十一月二十三日の竣工開所式の日を迎えたのであった。 二十三日の午前八時に教会を出発し午後三時には山の家に到着して施設の残務を整備し、一泊して二十三日は午前中に祭典の準備を整えて、来賓の到着を出迎え、余裕を以って開所式の行事を完了する予定であったが、あいにく前二十一日の寒波に見舞われ、約一米余の積雪の為に二十二日は山荘の途中で諸車一切交通不可能となり日も暮れたるにより伊藤氏が工事中に滞在した旅館に一泊せざるを得なくなり、翌二十三日八時頃より宿を出発して雪中行進をして漸く山荘に辿り着き、トラックに山積した諸物品を雪中五十米離れた所より運び入れ、一時は山荘場内混乱を極めて、夫々使途の位置に移すに困難した程であった。午後四時頃から遠来の来賓は雪中をおして辿り着かれたが、準備に追われてお出迎えも接待挨拶もソコソコで失礼して申し訳ないことであった。漸く四時半より祭典開始に取運び、やや一同落ちついた次第であった。 祭典は別記の通り竣工奉告祭に始まり、引続き開所式に移り、いとも厳粛に麗しく滞りなく多数の来賓のご臨席を得て盛大に執り行われた。 その後祝賀パーティーを開き、山荘の事とて乏しき食料にて何等のおもてなしも出来ぬにもかかわらず、来賓各位がこれを意とせず談笑の程に感を尽して頂いたことは、誠にありがたいことでありました。 この開所式に教監のメッセージを頂き更に近接教務所長及び各種団体長等のご臨席祝辞を頂いたことは、本教団新出発の願いの一環として青少年の育成が如何に重要課題であり、この施設の必要性を痛感しながら、それぞれ計画はしても未だ実現せず、この時に当って全教に魁けて実現したところに絶賛を受けた意義があると同時にまた親先生が多年に亘って青少年育成に陣頭指揮をせられた感得体験から、にじみ出て周到熱烈なご計画、ご準備等切なるご祈念が神に通じて、小規模とはいえども夢の如き、立派な道場の生まれたものと感銘を深くするものであります。 この親先生の願をお互い信者の願いに受けとめて教会一家勢を揃えて、この意義ある栂池道場の経営運営のご用のおかげを蒙りたいと願うものであります。 ◎ 次第 一、 竣工奉告祭 一、 開所式 司会 山中幹親氏 １ 開会のことば 河上譲一総代 ２ 式辞 親先生 ３ 施工者感謝状贈呈 ４ 来賓祝辞
一、 青年会名古屋地方連合会委員長 後藤忠夫氏 ５ 閉会のことば 司会者 一、 竣工祝賀パーティー 以上 来賓参列者 東海教務所長浅野寛先生、 同次長畔柳文雄先生、 同谷村伸一先生、 同柴田道雄先生、 信越教務所長渡辺寅蔵先生、 少年少女会連合本部理事長金光整雄先生、 随行万野先生、 フォーゲル連盟総長金光達太郎先生(総務部長太田明氏代理)、 青年会名古屋地連委員長後藤忠夫氏、 信徒会連合本部副委員長宇野優氏、 親教会谷村陽子先生、 浦和教会長松本眞弘先生、 松本教会長伊藤茂樹先生、 その他松本教会ご信者塚本、 笠井、 恒本、 松沢 の四氏 尚、当教会の参加奉仕者は次の通りであった。 親先生、 奥先生、 温恵さん 河上譲一、 山中志げ、 伊藤賢一、 高村左千夫、 山中幹親、 久田富二夫、 河上徳二、 河上真、 矢神貞男、 高橋睦子、 古田律、 岩本久子、 高村貞子 |